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← 記事一覧に戻る • 🏷️ レコーディング機材 / 自作防音キャビネット recording_hardware 2026-09-07

自宅でもギターアンプの生音を十分な音量でレコーディングできる自作防音アンプキャビネット

全てのギターアンプの生音をレコーディングしたい人々へ。賃貸や木造住宅などの自宅でもアンプを鳴らす自作防音キャビネットの作り方、開閉比較や隣室漏れ・マイク実録音の音源を交えて紹介します。

#ギターアンプ #防音キャビネット #マイク録音 #DIY #Vox Night Train #Eminence
自宅でもギターアンプの生音を十分な音量でレコーディングできる自作防音アンプキャビネット
📷 実践・解説イメージ 執筆・撮影: Lin Wolinski

全てのギターアンプの生音をレコーディングしたい人々へ。
今回は賃貸や木造住宅などの自宅でもアンプを鳴らす方法の一つ、防音アンプキャビネットを簡単に紹介します。

防音というと部屋自体をリフォームしたり防音室を自宅に取り入れる方法が一般的だと思いますが、要は30〜60cm程度のギターアンプを壁や板で囲い、その中にマイクを仕込んで録音、モニターが出来れば良いので必ずしも演奏者である人間と同じ空間に設置する必要はなく、実際防音施工する場所が広いほど難易度、価格が上がるので、部屋に置ける家具程度の大きさであればかなり敷居が下がります。
そして録音制作において必ずしも爆音で鳴らす必要はなく、マイクに収音してDAWソフト上でミックスしやすい適切な音量が出せれば十分です。

既製品として小型、中型のアンプを閉じ込める箱のようなものの販売がないかと探してみましたが当時ほぼ見つからなかったので、自作を思い至りました。

必要なもの

  • 板×6枚(厚みと重量があればある程良い)
  • 電動ドライバー(ドリル付け替え可能だと便利)
  • 電動ノコギリ(板の加工が必要な場合)
  • 接着剤、パテ(板の隙間を埋める)
  • 吸音材(やりすぎない程度に)

当初は板から作ろうかと思いましたが、家に使っていない書類などを入れるような丁度いい大きさと重さの木製の収納キャビネットがあったため、中敷きをドリルで外して(破壊)ケーブルを通すための穴を3ヶ所開けるだけの加工で済みました。

キャビネット内部の吸音材とマイクスペース
ケーブルを通すための加工穴

収納キャビネットの大きさは70×50×40cm程度で、Bugera BC15真空管アンプとマイクが余裕を持って配置できるサイズでした。
BC15はコンボアンプの為、電源コードを通すための穴と収音する為のマイクケーブル用の穴と計3つドリルであけました。
その後サイズがピッタリ合いそうだったのでジャンクでOrangeのベースアンプを購入してスピーカーやアンプ部分は取り外して筐体だけ利用して無理矢理Eminence RF10の10インチスピーカーをはめて入れたらギリギリ入りました。

Eminence RF10

実際の防音効果ですが、防音キャビネットの前で開けた状態と閉めた状態の比較音源がこちらです↓

使用機材

  • Amp: Vox Night Train 50W(ボリューム12時)
  • Speaker: Eminence RF10(50W)
  • Guitar: Telecaster(Neck: EMG 81 / Bridge: EMG TC red / センター使用)
  • Effector: ELECTRO-HARMONIX Metal Muff mini

前半オープン、後半クローズ。

🎧 音源:キャビネット前での比較(前半オープン / 後半クローズ)

キャビネットと同じ空間だと閉めていても外部にある程度聞こえますが、効果を実感出来ます。

使用機材参考画像

Vox Night Train 50W
Telecaster EMG

隣の部屋からの比較音源↓

🎧 音源:隣の部屋からの漏れ音比較

実際のマイクでの録り音はこちら↓
使用機材は同じで、マイクは今回ダイナミックマイク一本 MXL DX-2のみで録音。

🎸 音源:MXL DX-2 単体での実際のマイキング録り音

私の場合は既にあった箱を再利用しましたが、使いたいアンプのサイズを測った上でホームセンターでそれに合わせた合板を購入(希望の大きさに切ってくれる場合もあるのでスタッフの方に聞いてみると良いです)、加工することが出来れば理論上誰にでも生音レコーディングの為のアンプの防音が可能です。

ただデメリットとしてはギターアンプと録音用のマイクを収納出来るようにするため、思ったよりでかいです。
置き場所に困るかもしれないのと、万が一引越しなどで処分が必要となった場合には恐らく殆どの地域で普通のゴミとして捨てられないので、各地域の木材や合板の処理方法やリサイクルセンターの場所を事前に調べておきましょう。
それとそれなりの重さになるので床の養生の為にもダンボールなどの緩衝材を敷いて置くと僅かに低音の振動も減らせます。

箱を一から作るのが面倒な場合、自宅の構造によってはクローゼットなどの収納スペースを可能な限り隙間のない状態に出来ればギターアンプの録音に活用出来るかもしれません。


わざわざマイクでアンプの収音を行うこと自体にどれだけのギタリストや作編曲に携わる方々が意義やロマンを感じるのか今の時代は特に未知数ですが、私自身は防音キャビネットを作って録音が出来るようになった瞬間にスタートラインに立てた気がしました。

私の知っているカッコいいギターサウンドは全てマイクで収音されていて、勝てない戦いを強いられたとしてもスタートラインに立って彼らを目指す必要がありました。

この記事がそんなロマンを追い求める人の参考になればとても光栄です。

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Lin Wolinski
Creator & Developer Profile

Lin Wolinski / Lo-bit record

🎸 Once Grace Forever (Ba. / Synth. / Cho. / 作編曲) ↗ 🎛️ Recording & Mix/Mastering 💻 C++ Audio DSP Plugin Dev 🎓 音楽講師 (Gt, Ba, DTM, 作編曲)

ミュージシャン、レコーディングエンジニア、音楽講師(ギター、ベース、DTM、作編曲)、C++オーディオプラグイン開発者として活動。 バンド「Once Grace Forever」にて Ba. / Synth. / Cho. および作編曲を担当。
オーストラリア留学経験を経て、バンド活動以外にも作編曲やミックス・マスタリングの受注、「Lo-bit record」名義でのDAWオーディオプラグイン開発を行いながら、フリー音源のリリースや音響技術記事の執筆など多岐にわたり活動中。

※作編曲・ミックスマスタリングのご依頼やレッスン・開発のお問い合わせは X (Twitter) DM 等より受け付けております。
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