ビンテージ系プラグインのアナログノイズが常時出力されて気になる場合の解決方法
ビンテージ系プラグイン特有の「サー」というアナログノイズ。作業が進むにつれて肥大化するノイズを、モデリング機能をオフにすることなく最小値のノイズゲートで解決する方法を解説します。

ビンテージ系コンプやプリアンプ、サチュレーターなどを愛用する方は多いと思います。
そういったモデルは実際に存在する機材、有名アーティストやクリエイターが実際に使用してきた実機ハードウェアのアナログ回路を再現しているため、アナログ機器特有の「サー」といったようなノイズも含めて再現していることがあります。
多くの場合、そういったビンテージ系プラグインには「アナログ/デジタル」切り替えスイッチや、「50Hz/60Hz/off」といった周波数設定などのモデリングスイッチが搭載されていることが多いです。
このアナログノイズは常に出力されていて、モデリングスイッチがオンの場合プラグインを使用しているトラックにたとえ何のオーディオオブジェクトがない場所でも、DAWソフトが再生されていなくても薄っすらと鳴っています。
該当プラグイン単体だとそのノイズは聞こえないレベルであまり気になりませんが複数のトラックに挿入、ビンテージ系プラグインの後にさらにコンプなどをかけたりと。作業が進むにつれてノイズが足されて肥大化していきます。
単純にそれをオフ、またはデジタルモードに切り替えることでアナログノイズ出力はなくなりますが、ビンテージ特有の実機モデリングを求めて購入したプラグインのアナログモデリング機能をオフにする、というのは何か違和感を感じる方もいると思います。実際そのトラックでボーカルやギターなど音が鳴っている間は特に問題なくむしろいい味付けが出来ていると感じる場合もあると思います。
プラグイン自体が発生させるアナログノイズが肥大化して気になる、トラックの無音時、楽曲の静かな場面で聞こえてしまう

モデリングスイッチのオンオフはあまりしたくない場合は、単純に各トラックの該当プラグインの後、または最終段に最小値で設定したノイズゲートを差し込むだけで元の音や他のエフェクトに影響を与えることなく無音時のアナログノイズだけが消えます。
一般的なノイズゲートはスレッショルドの値以下の音を消すことができるので、スレッショルド値以上の音の発音時には影響なく効果を発揮することができます。ですのでスレッショルドの値以外のパラメーターは触らず、特に難しい設定をする必要もありません。
設定例(Cubaseの場合)
例えばCubaseだとデフォルトで各チャンネルに搭載されたチャンネルストリップにノイズゲートを簡単に呼び出せます。
このノイズゲートを立ち上げてスレッショルドのツマミを一番左に回し切る。
まずこれで他のエフェクトや元の音に影響を与えることはありません(少なくとも人間の耳で聞き取れる範囲では)。

もしこれで元の音がゲートにひっかかって音が途切れるようなことがあれば単純に元音が極端に小さすぎる可能性があります。
また、トラック上のボーカルなどの楽器が再生、演奏されている最中に鳴るノイズは恐らく今回のプラグイン由来のノイズとは関係がないので、別途ノイズ除去プラグインや録り直しを検討するべきかもしれません。
他にもオートメーションでアナログノイズを出力するエフェクトのオン/オフのみを書き込む、トラックが無音になる間だけオフにするといった方法はありますが、こちらの方が手間は大きいです。もし実際の音に影響がないといわれてもノイズゲートを差し込むことに抵抗がある場合はその方法も選択肢にはいると思います。
せっかく有料のビンテージ系プラグインを購入して音は気に入っているのに実機ハードウェア特有のアナログノイズの処理に悩まされていたのなら、この記事が役に立てれば光栄です。
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